
本日(4月7日21時)、重要な経済指標イベントである米・雇用統計の発表があります。米国労働省が月に1回発表する指標で、米国の雇用情勢をさまざまな項目で調査したものです。中でも「非農業部門雇用者数変化」と「失業率」の統計は経済状況を表すものとして特に重視されています。
本記事の時点ではまだ発表されていないので、今回はより長期的な為替相場の見方についてご紹介します。
雇用統計による変動予想については以下リンク先の記事をご覧ください。
[4月第2週]注目の経済指標!7日の米雇用統計による変動は?
現在の為替状況は?
来週末の4月14日(金)21:30に、米・消費者物価指数や小売売上高などの発表があります。個人消費、ひいてはアメリカ合衆国の景気状況を判断する材料となる指標ですが、その前に現在の為替状況を再確認してみましょう。

USD/JPY(米ドル/円)の日足相場を見ると、2017年明けから下がり調子であることが見て取れます。
6日のシリア攻撃や29日に控えたトランプ政権100日計画の進捗など、米ドルに不安要素が多いため売られている状態といえます。

こちらはEUR/JPY(ユーロ/円)の日足です。ドル円と似たような動きになっています。
ユーロの場合はイギリスのEU離脱や、4~5月にかけて行われるフランスの大統領選挙などの不安要素から来ているように思われ、米ドルと同様にリスク回避として円買いが増えている(ユーロが売られている)状況です。
さらに長期の変動で今後を予測

より長期的な相場傾向を見てみましょう。これはドル円の週足です。ローソク足1本が1週間なので、かなり長い期間の変動を見ています。
2016年5月~10月頭でUSD/JPYは100.170前後というレートまで下がっており、長期レジスタンスライン(底値)として見ると、将来的にはここまで下がる可能性があります。
昨年の底値まで下落するシナリオがあるとすれば、4月29日のトランプ政権100日計画の結果でしょう。さまざまな公約を宣言したトランプ氏ですが、なかでも100日計画は明確な期日が設定されていることもあり、アメリカが今後どうなっていくかを見定める好機といえます。
これはつまり為替相場にも大きく影響する要素でもあります。もし宣言通りのことができなかったら政府への信用問題ともなり、米ドルを持つことがリスクと判断されるでしょう。そうなれば、大暴落は避けられません。
●今回の予想
USD/JPYについては、一時的な上昇はあっても下落トレンドから完全に抜け出す可能性は低いと思います。4月のUSD/JPYはLOW有利!?
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