
今週末~来週にかけて最大の注目経済指標イベントは、なんといってもフランス大統領選挙第1回投票です。投票の日程は23日(日)の16時~翌2時(日本時間)となっています。
ユーロ変動のポイント
仏大統領選がユーロの価値にどのような影響を与えるかは、第1回投票で誰が選ばれるかにかかっています。フランスの大統領選は第1回と第2回(決選)に分かれており、第1回では上位2人が選出されます。その2人がどういった組み合わせになるか、また得票数の割合などでも、為替への影響は変わるでしょう。
候補者簡易情報と組み合わせパターン
- マリーヌ・ルペン
- 極右政党党首。支持率約22%の有力候補。EU離脱の国民投票を行うとしている。
- エマニュエル・マクロン
- 支持率約23%の有力候補。最年少。親EU派。
- ジャンリュック・メランション
- 左派。支持率約20%で急上昇中。若年層からの支持が高く、左派から極右まで幅広く票を獲得できる。EUに懐疑的。
- フランソワ・フィヨン
- 中道右派。支持率約20%。サルコジ政権時の首相を務めた。スキャンダルからイメージ回復しつつある。親露、親EU。
EU残留・離脱という観点で見ると、懐疑派・維持派とも2人ずつに分かれています。つまり、第1回投票の上位2人がどのような組み合わせになるかによって、EU残留・離脱の可能性が大きく変わるといえます。それに従って、ユーロの為替相場も変動するでしょう。
・ルペン&マクロン
現状、最も可能性が高いとされる組み合わせ。EU残留・離脱とも可能性あり。ルペン氏の得票率が高い場合はユーロ安、マクロン氏の場合はユーロ高の予想。
・ルペン&フィヨン
EU残留・離脱とも可能性あり。ルペン氏の得票率が高い場合はユーロ安、フィヨン氏の場合はユーロ高の予想。
・ルペン&メランション
EU離脱路線が最も濃い組み合わせ。ユーロ暴落・大荒れの可能性あり。
・マクロン&メランション
EU残留・離脱とも可能性あり。メランション氏の得票率が高い場合はユーロ安、マクロン氏の場合はユーロ高の予想。
・マクロン&フィヨン
EU離脱の危険性を回避したともいえる組み合わせ。ユーロ高の予想。
・メランション&フィヨン
EU残留・離脱とも可能性あり。メランション氏の得票率が高い場合はユーロ安、フィヨン氏の場合はユーロ高の予想。
経済指標を狙うならリアルタイム情報を要チェック!
フランス大統領選挙の日程は日曜日の深夜(日本時間)とされていますが、開票・結果発表は日本時間で月曜日の午前中となっています。仏大統領選を利用した取引を行いたい方は、選挙の実況や得票数などをチェックして変動に備えましょう!
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