
金融市場で話題の英国のEU(欧州連合)離脱問題についてまとめました。
- 欧州連合とは
- 欧州連合(European Union)は欧州連合条約により設立されたヨーロッパの地域統合体。規約で定められた価値観や平和、市民の福祉を促進することが目的。単一欧州議定書による市場統合、シェンゲン協定による国境通過の負担削減、ユーロ導入による通貨統合など。
参考:ウィキペディア「欧州連合」
6月23日に、英国で国民投票(レファレンダム)が行われ、EUから離脱するか残留するかが決定されます。投票前の現在もポンド(GBP)は不安定な状態で、国民投票後はさらに大きな相場変動が予測されます。
軟調のGBPですが、EU残留が決定すれば急反発の見込みもあります。
- ●EU離脱派の意見
- ・EUから押し付けられるルールからの脱却。
- ・年間88億円相当をEUに支払っているが、見返りが少ない。
- ・国境コントロールや不法入国の取り締まりがやりづらい。
- ・EUのひとつとみなされ、英国の主体性が薄れている。
- ●EU残留派の意見
- ・単一市場(シングルマーケット)で輸出がしやすい。
- ・マーケットが大きいので経済成長を出しやすい。
- ・移民を労働力として歓迎。
- ・多国籍企業が多いので、離脱により大企業が他国へ移転する懸念。
- ・国際的な発言力の維持。
- ●離脱による損失の可能性
- ・税収12%を占める金融サービス業への打撃。
- ・英国GDPが-3.6%と財務省が見積もり。
- ・52万人の失業者、失業率が1.6%上昇。
- ・平均賃金-2.8%。
- ・住宅価格-10%。
評価振り分けデータグラフ
評価した人(0人)