2017年6月9日、英国の解散総選挙が行われました。結果、保守党317議席、労働党261議席で保守党勝利となりました。
メイ首相の続投が決定したことで、ハードブレグジット(クリーンブレグジット)路線も事実上の決定となりました。いわばこのハードブレグジットを貫くための解散総選挙でもあったので、今後はより具体的なEU離脱のための計画が実行されていくことになります。
ただ、獲得議席数は過半数割れを起こしており、解散総選挙前より議席数を落としていることもあり、選挙の前倒しに踏み切ったメイ首相の責任問題になるのではないかという見方もあります。EU離脱の交渉にも影響が及び、難航する可能性があります。
GBP(英ポンド)の変動は?

投票終了直後の出口調査発表時のGBP/JPY変動です。
5月中旬からGBP/JPYはゆるやかな下降を示していましたが、出口調査の発表で急下落が発生しました。

こちらは結果発表後の15分足レートです。出口調査で大きく下落したものの、ひと段階落ちた水準を維持するように変動が続いています。
今後は、この過半数割れを起こした「ハングパーラメント(宙吊り議会)」状態でどう政権運営していくか、またメイ首相の責任問題やEU離脱がどのように動いていくかで、為替相場にも影響がでてきます。
評価振り分けデータグラフ
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