
1972~1974年、アメリカ合衆国でリチャード・ニクソン大統領が辞任に追い込まれる「ウォーターゲート事件」が起きました。これをなぞらえ、昨年の大統領選時にトランプ陣営がロシアを使って有利な工作を行ったとされる疑惑が「ロシアゲート」と呼ばれています。
トランプ氏とロシアが裏で繋がっているのではないかという疑惑に対し、調査を行っていたFBIのジェームズ・コミー長官。しかし5月9日、「ヒラリー・クリントン氏の私用メール問題に対し、公的な場で発言した」との理由で、トランプ大統領によって突然の解任を受けます。
今年1月にFBI長官としての続投を任されたばかりのコミー氏。任期はまだ6年も残っており、上記の理由で解任するのは重過ぎる(不自然)といわれ、トランプ氏のロシアゲート疑惑に注目を集める要因となりました。

さらに5月16日、トランプ大統領は解任前のコミー氏に対し、フリン前大統領補佐官とロシアの関係に対する捜査を打ち切るよう求めていたと報じられ、圧力ともとれる内容からロシアゲート問題が再燃。17日には大きな米ドル下落が発生しました。
トランプ大統領弾劾(だんがい)の可能性も各所で見受けられ、アメリカ合衆国が大きく揺れ動いています。
しかしトランプ大統領辞任=米ドル安とするより、かえって為替市場には好材料とする予想も見受けられます。大統領が辞任に近づくほどドルが上がり、続投してスキャンダルを起こすほどドル安となるかも……
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